解せない人間を見分けるサイン

img_1510
 いきなりお肌の曲がり角になったのか、ほおやまぶた、鼻筋が赤くかぶれてかゆい。毛髪が当たるだけでもかゆい。気がつくと一日中ほおやまぶたを指でカシカシかいている。
 かぶれの全体像を鏡でじっと見るうち、これはスキンケア化粧品のせいだと気づいた。それ以上悪化させないため、ずっと使い続けてきた化粧品をすべて捨てた。買ったばかりの高価な美白美容液も捨てた。(ううう)

 トラブルはひたひたと忍びより、ある日突然襲いかかってくる。それは肌に限らず、人間関係においても同じである。
「この人、なんてすばらしいのだろう」と口をあんぐり開けて感心している最中に、いきなりその相手からパンチを食らったことは一度や二度じゃない。
「そんな理不尽なことするなんて、うそでしょう?」と目をごしごしこすりたくなるような仕打ちをする人間て、実は意外と多い。
 彼らは自分に何を教えてくれているのか。「人の表面ばかり見ていてはいけませんよ」か。「世の中にはいろんな人がいるのだよ」か。「お前はまだまだアマちゃんだよ」か。
 相手の立場に立ってその心理をのぞこうと試みるが、わからない。どんなに考えてもわからない。もしかするとわからなくていいのかもしれない。
 しかし「解せない人間」を見分けるサインはいくつかある。
◇言動の端々に「あれ?」「何か変だな」と感じる瞬間がある
◇どんなときも目が笑っていない
◇表と裏の落差が激しい
◇別れぎわがすっきりしない
◇その人間のことを考えると、なぜか気持ちが重くなる

「この人は何か違うのではないか」
 理由がなくても直感的にそう感じることがあれば、それはほぼ正解である。相手のステイタスがどんなに高かろうと、どんな金持ちであろうと、どんなに魅力的であろうと、「おかしいぞ」と感じる私やあなたの直感は間違っていない。
「そんなこと思う自分はねじれているのではないか」「変なのは自分のほうではないか」などと卑下する必要もない。肌に合わない化粧品を処分するのと同じくらい思い切りよく、一刻も早くその不条理な相手から自分を解放してやるべきだと思う。

2009.07.07