奥さまは神さまである

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「どうだい今夜? 帰りにちょっと一杯」
「いやあやめとくよ、山の神がうるさいから」
 山の神とは誰か。奥さんである。 

「走りは爽快だし燃費もいいしおすすめの車ですよ、いかがですか?」
「うーんいいなあ、たしかにいいけどかみさんに相談しないとなあ」
 かみさんとは誰か。奥さんである。

 山の神の語源は「どっしり動かない人」「怒らせたらこわい人」、かみさんは「上にいる人」、奥さんは「奥に控えた人」「床の間で祀られる人」。つまり一家の主婦は、その家を支える神さまなのである。
 見せかけの強弱はどうあれ、夫婦の役割分担がどうあれ、その家で最も強い影響力を家族に及ぼすのは夫よりも奥さんだ。だから奥さんのパワーが強い家は、いざというとき強い。

2012.03.09